占いと霊視とサイキックは同じ能力か?
占い、霊感、特殊能力(サイキック/透視や念力など)はそれぞれ別の分野の能力であると、著者は考えています。
そもそも一口に「占い師」と言っても、学問系・技術系・直感系・霊能系・心理学系などなど、実のところバラエティに富んでいます。
ここではざっくりと以下のように定義してみます。
特徴・活躍の場:研究者/先生や講師/翻訳・出版
特徴・活躍の場:フィールドワーク/風水などの環境を操る占術や呪術など/修行/実践者
特徴・活躍の場:意識が明晰な状態でチャネリングできる(コンシャスチャネリング)/ビジョンが見える/文字やイラストなどが強調されて見える/過去生やオーラが見える
特徴・活躍の場:死者の魂と関わる・幽霊が見える/チャネリング(コンシャスチャネリング、トランスチャネリング)/守護霊からのメッセージを受け取れる/予知・お告げ/過去生やオーラが見える/お祓い・浄霊・一時的な除霊/土地のエネルギーが見える・わかる
特徴・活躍の場:念力/透視/予知/テレパシー
※私の独断と偏見による分け方です。同じグループ内でも個人差があるものですし、明確に分けられないものもあります。
ざっくりと独断で仕分けてみましたが、例えば祈祷師はどのカテゴリになるでしょうか。陰陽師は?沖縄のユタは?ヒーラーは?これらの肩書の方のなかに、占いをされている方がいらっしゃるのを皆さまも聞いたことがおありでしょう。
ほかにも、宗教と占いが密接な国もあります。占いという単語はBig Wordすぎるのです。
タロット占いに霊感は必要か?
タロット占いのいいところは、タロットデッキ(カードの種類)に与えられている基本的な意味を知れば、霊能力がなくても、特別な技術がなくても占えるところです。丸暗記せずとも本を読みながらすぐに占えます。
では、プロとして活躍するためには霊感が必要なのでしょう?
会社の同僚に霊感のある人がいました。
同僚はその能力を周囲に隠していましたが、私たちはなんとなくウマが合ったのでよくつるんでいました。ある日、同僚の霊視を目の当たりにしてからはもう隠すことなく、むしろ霊能者ならではの愚痴を披露してくれるまでになりました。
同僚が霊感タロットで結婚と出産の時期を占ってくれたことがありました。当時の私はまるで結婚願望がなかったので「うーん…それは無いと思うけどなぁ」とコーヒーを啜りながらやんわりと否定したのです。
その数ヶ月後、占いが大当たり。結婚の報告を兼ねて会った際に「あのタロットで、なぜ結婚と妊娠と時期がわかったの?」と訊ねると、
『経験と…なんとなく、かな』
「じゃあ、霊感ってこと?」
『正直、そうだと思う。でもいつも視えるわけでもないし当たるわけでもない。あの時は、君の上とか後ろとかの存在が伝えてきたのを、偶々、カードを通してキャッチできただけ。タロットは小学生のときから触ってる』
霊感のある方のタロット占いを目の当たりにして、「あぁ、これはもう敵いっこないな」と思ったものでした。
しかし。
「霊感はありません」と明言されているプロのタロット占い師の先生は大勢います。
深い知識と様々な経験によって蓄積されたすべてを、カードから読み取って占う先生方。はたして、学問系の占い師という枠だけにカテゴライズできるのでしょうか…そんなことはありません。
占いの現場では「形容し難い閃き」に導かれることが多々あります。守護霊が視えなくても、ハイヤーセルフとコンタクトが取れなくても、私たちには直感(第六感)があります。
都合のいい妄想や先入観と直感(第六感)が混ざっていないか?ここはいつも意識しておかなければなりません。しかし、学問と直感のコラボレーションが調和したときの占いは、「人生を自分の力で切り開いていくぞ」という実感をもたらしてくれます。